『真夏の夜の幻』ラ・ダンス・コントラステ | アマヤドリ

『真夏の夜の幻』ラ・ダンス・コントラステ

金曜日から3日間、コントラステのお手伝いでした。
自分がコントラステに入ってからは初めて、外から作品を見たことになる。
色々考えさせられました。

4回公演をすべて観たのだけれどそんなふうに同じ舞台を年度もみる機会もそうないので、それも含めて。
みんながどんなふうに稽古をしどんなことに引っ掛かったのかを何となく想像できる気がして、そしてやはり私にとってもからだに染み込んでいる動きがいくつも出てきたりするので完全な客観視はできなかったのだけれど。
でも今こうして外から見せてもらったことは私にとってとてもよいことだったと思う。

音楽性のことと在り方のことは自分にとっても大きな課題になりそう。
音楽性のことは再確認だし在り方のことは引き続き。
でもついこういう、ともすればセンスで語られてしまうようなことはぐるぐる頭で考えてしまいそうになるけれど、これもまずは実践から生まれるものなんだろう。
稽古だったり、視野を広げることだったり…ってすでに漠然とすべてのことを指しちゃったけど。

最終日、見ていていつのまにか涙がいっぱい出た。
何で?と考えたけど分からなくて、でも分からなくていいやと思った。
西島さんやはなさんの人間らしさがふと見えちゃったりまみこが昨日よりのびのび、きらきら見えるなぁって嬉しかったり。

それから…夢が終わるから。

夢に憧れるのは生きる時間に限りがあると識っているからだ。
まだ、永遠しか見ていなかった時の記憶。
微睡んであたたかく丸まりながら耳は時が刻むのを聴いている。
シェイクスピアはいつも皮肉なお話を書くけれど、この夢は優しい箱庭のようだ、と思う。