加藤晴彦 | アマヤドリ

加藤晴彦

加藤晴彦が出てくる。
私は岸の向こうの小島に泳いでいこうとする。
加藤晴彦は結構親しい友達で、「波が激しいからやめといたら。まあ、でも君は行くんでしょ」といった冷めた感じで私を見ている。
ぐんぐん泳いで、その真四角の人工的な島に着くが、ちっとも面白くない。
泳いでもとの岸に戻る。
後少しのところで大きな波が背後から来て、私はちょうどその波に、どら焼きの餡のように包まれそうになる。
その時手に、濡らしたくないものをもっていたことを思い出し、瞬間的に波が砕ける最後の隙間から手を伸ばし、それを加藤晴彦に渡そうとして、加藤晴彦がびっくりした顔が見える。
結局それを手渡すことは出来なかったのだが、その隙間から手を伸ばして顔が見えたことが可笑しいらしく、私はいつまでもげらげら笑っている。
加藤晴彦は「まったく、子供かよ」と呆れている。


★   ★   ★


昔加藤晴彦ににていた。

かんけいないけど。